~メンタルヘルス・マネジメントを考える~
     

2.ストレス及びメンタルヘルスに関する基礎知識

1.ストレスの定義と健康障害のメカニズム

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ストレスによる健康障害が起こるメカニズムは下記の通りです。ストレス反応が強くなって持続・固定化すれば、うつ病・高血圧・心筋梗塞などの健康障害が発生します。

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2.産業ストレス

産業・経済のグローバル化、技術革新、IT化の進展、企業間競争の激化など、企業を取り巻く環境は急速な構造的変化に直面しています。このような環境変化に対応するため、企業はリストラクチャリングやダウンサイジング、成果主義の導入、組織改革、マネジメントの強化などを進めています。これらの労働環境の変化が、労働者のストレスを増加させています。

産業ストレスの代表的なモデルとして、NIOSHの「職業性ストレスモデル」があります。これは、膨大な研究成果をまとめた最も包括的なストレスモデルとなります。

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3.メンタルヘルスの基礎知識

①ストレス反応の出方
人にストレスがかかり、これに対し個人的な対処や周囲からの支援などを工夫・援用しても事態が好転せずにいると下記のように様々なストレス反応が起こります。

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②ストレス関連疾患(心身症)
心身症とは身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる状態のことです。ただし、神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外します。

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③メンタルヘルス不調
メンタルヘルス不調とは、精神疾患のみならず、心身症や行動障害を含めた心の不健康状態を総称する用語です。

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特に上記の「うつ病」に関しては、最近「新型うつ病」が注目されています。「一般的なうつ病」と「新型うつ病」の違いは下記となります。

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メンタルヘルス不調はだれしもがなる可能性があるので、個人の問題ではなく、職場というシステムの問題として捉えることが重要です。また、メンタルヘルス不調は、生活習慣病と同様に、ライフスタイルを改善したり、ストレスをうまく処理したりすることによって防ぐことができます。
メンタルヘルス不調(心の健康問題)に関しては、下記のように多くの誤解がありますので、正しい認識が必要です。

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